メディア太郎日記

メディア全般のリアル体験記事

安倍首相辞任。実は内勤もバタバタ。

安倍首相が辞任の表明をしましたね。

潰瘍性大腸炎の持病を抱えながら、7年8ヶ月という長期政権。まずはご苦労様でしたとエールを送りたいです。

 

アベノミクスと言われる経済対策行いましたが、正直GDPは下がったし(コロナ前でも)国民一人一人は好景気を感じることができなかった。

 

そんな苦しい時代の中、新型コロナウイルス(COVID-19)という誰しもが経験したことのない状況に陥った。賛否は色々あるかもしれませんが、今の日本の状況を映し出すある種の「かがみ」として、歴史に残るんでしょう。

 

さて、金曜日の3時前くらいに発表があったわけですが、やはり通常の仕事がストップしてしまいました・・。

 

まず、速報が入ります。

 

「安倍首相辞任の速報スーパー配信しました!ご入用の局はご使用下さい!」

 

ご入用って、絶対出すだろって笑

編成がすぐさまマスター(主調整室)に駆けつけます。そして、できるだけCMを避けたところで速報スーパーを打つ。

 

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ここから「はい、通常の仕事放棄。今日は残業ね」って空気が流れます・・。

 

マスターに編成、デスク、広報、CMなどの面々が集合。まずはマスターカットという作業から入ります。

 

マスターで本編をカットするからマスターカット。

 

そのニュースが飛んできたと同時にドラマなどの本編をぶった切ってニュースを入れます。

もちろん、報道番組を編成していればドラマの分断などする必要は無いのですが、これはどうしようもありません。

 

ドラマの途中が見られなくなるのです。

ゆえに、広報は視聴者応答の準備をします。

 

「ドラマがわからなくなるじゃないか」

「再放送は無いのか?」

「ニュースが終わった後、なぜ続きからみせない?」

 

3番目の質問ですが、実はシステム上はできます。マスターカットしたあとに続きから見せることを“こじあけ”と言いますが、これはほぼやりません。

なぜなら、その分の時間(例えば3分とか)はどこにも無いからです。

 

方法があるとすれば、CMをカットするくらいでしょうか。しかし、CMカットなどできるだけしたくありません。そもそも、その短時間でデータを入力できないのです。

 

さて、話が少しそれましたが、マスターカットの後は「報道特番」というやつになっていきます。

 

緊急報道特番の問題点は

・CM量の確保

・逆にCMで埋まらない場合のAC(公共PR)の準備

・そもそも報道特番を嫌うスポンサー

・もともとあったデータとフォーマットが全く違う。本編の数が変わったり、CMの数や山が変わったり。

・上記を踏まえ、限られた時間の中で(30分〜1時間以内)マスターでデータを直入力するというリスク(放送事故の可能性が上がる)

 

ということですね。もちろん、瞬間的にはダブルチェックをしますが、何しろ全員が落ち着いてやらないとミス(放送事故)になります。

 

かつて、データ入力ミスでCMがフリーズしたり、変なタイミングで本編が流れたり、しばらくお待ち下さい画面(いわゆるチョイマチ)を出したり、苦い苦い経験があります。

 

これが終わっても油断はできません。その後の編成がどんどん変わるからです。そこで、優秀な編成マンがいれば、次にどうなるかを予測し、各所に指示を出します。

例えば金曜日は報道ステーションが20分拡大しました。拡大すると、当然あとの番組にも影響があります。

編成マンはおそらくそうなるだろう事を経験から予測し、どこの部署にどの情報を連絡し、スーパーや、フィラー(穴埋め番組)の準備するのです。

 

編成を起点に営業デスクは、各営業に連絡をし、特番NGのスポンサーの確認や、時間が変わる事の連絡「移動連絡」をしていきます。

 

ということで、緊急対応の作業の一部を書きましたが、とにかく

 

帰りが遅くなる

 

のです・・・。

 

せっかくの金曜日なのに・・。でも仕方ありませんね。

 

総裁選の時はまた残業になるんだろうな・・!^^;